気だるげな午後


 なんだか、ほわんとした空気の午後。
昼食の片付けをしていたサクラは、お昼寝をしている小狼くんを見つけた。
モコナと一緒にひとつの掛け布団。

くーくーって寝息が小さな子供みたい。
「何だかダルイものね…あ!」
そとを見ると、陽に透けて細い雨が降っているのが見えた。
空気が緩い気がしたのはこのせいだったのかとさくらは窓から外を見る。
「お洗濯物干そうと思ってたんだけどな…。」
小さく呟いて、籠をとんと置いて自分も座り込んだ。
ふわふわした空気の中で、さくらの瞼もゆっくりと下りる。

雨が止むまで…そうちょっとだけ…ね。
小狼とモコナが丸まっている布団にポテンと横になる。眠気は一気に押し寄せてくる。

「…起きたら、小狼くんやモコちゃんと…洗濯物…。」

そうして彼女は目を覚ました後、洗濯物が頬を赤くした彼によって干されている事に気がつく。


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