「もう、貴方と戦う理由はありませんわ。」 フウはそう告げると、階段を上り始める。 「私が勝った訳ではありませんが、決着はカードでついたはずではありませんか?」 「そないな事で、うちが引き下がると思ってるんか?」 「これ以上無益な戦いはしたくない…アナタは先程そうおっしゃいましたわ。」 しかし、凛とした態度のまま、フウはフェリオを伴って階段を上がって行った。 せやな…。 カルディナは小さく呟き、腰に腕を当てたまま息を吐いた。 「あんたの言う事はもっともやな。確かにうちの負けやった。」 そして、カルディナもまた魔窟の入り口へと姿を消した。 next |