「バランスを考えると真ん中の大きさでしょうか?」

 中途半端な大きさの箱は、何が入っているのか良く分からない。
お礼を言って屋敷を出て暫く経ってから、フェリオは葛篭を開けてみようと提案した。フウも頷いて、蓋を取る。
 飛び出して来たのは、白饅頭だった。
「ぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ〜〜〜〜!!!」
「きゃ〜〜〜!!!」
「うわ!!!また、お前か!!!!」
 
 そして、ふたりは籠を放置したまま、森の出口を目指して一目散に逃げ出した。



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