フェリオの台詞に、フウはこう問いただす。
「では、どのような方がご所望なのですか?」
「え、は?そうだな…さっきのプレセアみたいなグラマー美人の方がどっちかと言うと俺の…。ほらわかるだろ?出るとこが出て、引き締まるところがこう…。」
 鼻を指先で掻きつつ、赤面するフェリオに、フウの眉間に怒りマークが微かに浮かぶ。

3児の母様


「そうですか、私のような(幼児体型)には興味が無いとおっしゃるのですね?」
 世間知らずに見えて、妙な知識を垣間見せるフウに、フェリオはギョッと目を見開いた。相手の形相を見るに、非常に不味い言葉を口にしたに違いない。
 表情は変わっていなくとも、目がマジだ。
「いや、そんなことはないぞ、うん。きっと、そのうち立派に成長する…。」
 慌てふためいてフォローしようと奮闘するフェリオに、風の魔法が叩き蹴られた。 扉をぶち破り、そのまま廊下へ放り出される。
「部屋よりマシだそうですから、其処でお休みになったらいかがですか?」
 無慈悲に締められた扉に寄りかかって、フェリオは深く頭を垂れた。
「…俺の恋人でもないくせに、なんで怒るんだよ…。」



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