「はぁ?」
聞き咎めたフェリオに、フウは動じる事は無い。
「ですから、優秀な従者様にお任せ致しますわ。」
ニコニコと微笑むフウの背後に巨大な影がかかる。
フェリオの顔から血の気が引いた。
「どうなさいましたか?」
青くなったフェリオにフウが小首を傾げる。
「お腹でもおすきになりました?」
「馬鹿!!!逃げるんだよ!!!」
フェリオはがっしりと彼女の手を掴んだまま走り出した。
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