indications of put an end


 そこで、ピオニーは息を飲んだ。あの夜、ホテルの側ですれ違った男だ。
その男もピオニーの顔を覚えていたのだろう、怪訝そうに眉を潜めた。こんな時ばかりは、己が人目を魅く美形であることを後悔したくなる。
 …ジェイドに話したら、鼻で嗤われるな、こりゃ。ピオニーは自嘲の笑みを浮かべた。





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