indications of put an end


 その夜、ピオニーは夢を見た。
あのホテルで見たものと同じ夢。ジェイドは自分を抱き締めてくれていた。 
 でも、それだけでは何かが物足りなくて、ただ欲しくて。
近付いた柔らかな感触をむさぼった。
 あの男から香る、酷く甘い香りだけが、目覚めた後にもくっきりと残っているような気がした。




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