indications of put an end


 真剣なジェイドの瞳に、ピオニーは頷くしかなかった。
いつだったか、彼に護衛されていたとき告げられたのだ。
『守る為にはなんでもする』と、今のジェイドの表情はその時に見せたものと、よく似ていた。真実自分を心配し、忠告してくれている。
「わかって頂けたようですね。」
 片手で眼鏡を押し上げる仕草で、溜息をつく。
「…そこまで我が侭を言う訳にはいかないだろ。確かに、俺はお前の依頼人じゃない。」
 この国に来て再会し、僅かでも接近したように思えた二人の距離は、何の変わりも無かった事だけが、ピオニーの心に落胆の影を落とした。





content/